「キッチンの三角コーナー、すぐ臭くなる…」
「生ゴミの臭い、どうにかしたいけど、毎日掃除するのも面倒…」
そう思っていませんか?
実は、三角コーナーは生ゴミの腐敗臭だけでなく、雑菌が出す臭いも発生しているんです!
放置すると、キッチン全体が嫌な臭いに包まれてしまうことも…。
この記事では、臭いの原因や毎日続けられる簡単お手入れ方法・消臭方法などを紹介します。
- 三角コーナーのお手入れ方法
- 効果的な消臭方法(重曹、クエン酸など)
- 臭い対策におすすめの便利グッズ
この記事を読めば、あなたも三角コーナーの臭いから解放され、快適なキッチンを実現できるはず。
今日から臭い対策を始めて、気持ちの良いキッチンライフを送りましょう!
三角コーナーの臭いの原因

「キッチンの三角コーナー、ちゃんとゴミは捨てているはずなのに、なんだか臭う…」
「あの嫌な臭いは、一体どこから来るの?」
シンクの隅に置かれることが多い三角コーナーは、便利な一方で、キッチンの中でも特に臭いが発生しやすい場所の一つです。その不快な臭いの主な原因は、やはり「生ゴミ」にあります。
原因1:生ゴミの腐敗
三角コーナーに入れられた様々な生ゴミは、時間が経つにつれて雑菌によって分解され、腐敗していきます。この腐敗の過程で、様々なガスが発生し悪臭の原因となるのです。
野菜くず、果物の皮
調理中に出る野菜の切れ端や果物の皮などは、水分を多く含んでいるため、腐敗しやすい代表的な生ゴミです。特に気温と湿度が高い夏場は、腐敗の進行が非常に早く、あっという間に嫌な臭いを放ち始めます。
食べ残し
食卓から出た食べ残しも、三角コーナーの臭いの大きな原因です。食べ物は栄養価が高いため、雑菌が繁殖するのに最適な環境を提供してしまいます。特に、肉や魚といった動物性タンパク質は、腐敗すると非常に強烈な臭いを発生させます。
調理くず
魚を捌いた際に出る骨や内臓、お肉の余分な脂身といった調理くずも、腐敗しやすく強い悪臭の原因となります。他の生ゴミと混ざることで、さらに腐敗を促進してしまうこともあります。
原因2:雑菌の繁殖
生ゴミの腐敗と密接に関係しているのが、雑菌の存在です。三角コーナーは、雑菌が爆発的に増殖しやすい条件が揃っています。
高温多湿の環境
多くの雑菌は、暖かく湿った場所を好んで繁殖します。シンク周りは常に水気があり、特に夏場は気温も高くなるため、三角コーナーの中は雑菌にとって非常に居心地の良い、増殖に適した環境となりやすいのです。
生ゴミは格好のエサ
三角コーナーに入れられた生ゴミは、雑菌にとって豊富な栄養源となります。エサが豊富にある高温多湿の環境で、雑菌は急速に増殖します。増殖の過程で生ゴミを分解し、不快な腐敗臭を発生させるのです。
原因3:排水口からの臭い
三角コーナー自体の生ゴミだけでなく、排水口が臭いの原因や臭いを増幅させている可能性もあります。
排水口の汚れ
三角コーナーと同様に、排水口内部にも食べかすや油汚れが溜まりやすく、ヌメリ(バイオフィルム)が発生し、雑菌が繁殖します。排水口から発生する臭いが、三角コーナー周辺に漂っていることも考えられます。
排水トラップの異常
排水口の奥には、通常「排水トラップ」という、下水からの臭いや害虫の侵入を防ぐための仕組み(水が溜まっている部分など)があります。
このトラップが汚れていたり、何らかの理由で正常に機能していなかったりすると、下水の臭いが逆流して上がってくることがあります。下水臭が三角コーナーの生ゴミ臭と混ざり合い、さらに強烈な悪臭として感じられるケースもあります。
三角コーナーだけでなく、排水口のヌメリや臭いもキッチンの悪臭の原因です。詳しくは下記の記事をご覧ください。
三角コーナーの臭い対策。基本は毎日のお手入れ

「あの嫌な臭いをなんとかしたい! 毎日の簡単なお手入れで防げる方法はない?」
三角コーナーの不快な臭いを防ぐ最も効果的な方法は、原因となる生ゴミや雑菌を溜めないこと。つまり、日々のこまめなお手入れが基本となります。
生ゴミはその都度捨てる
調理中に出た野菜くずや、食後に出た食べ残しなどを、三角コーナーに入れっぱなしにしないでおきましょう。できるだけその都度、あるいは一日の終わりに必ずゴミ袋に移して口を縛るなどして処理しましょう。
特に気温と湿度が高い夏場は、生ゴミの腐敗スピードが格段に速くなるため、よりこまめに捨てることを意識してください。三角コーナーはあくまで「一時置き場」と考えるのがポイントです。
三角コーナーを洗う
本体の清潔を保つ
生ゴミをこまめに捨てていても、三角コーナー本体には雑菌が付着しています。一日の終わりに、食器を洗う流れで三角コーナー自体も洗いましょう。
食器用の中性洗剤とスポンジを使って、内側・外側ともに全体を洗います。特別な洗剤は必要ありません。
古歯ブラシで細かい部分も
コーナーの隅や底の網目部分などのスポンジでは洗いにくい細かい箇所は、使い古した歯ブラシを使うと汚れをしっかりかき出せます。
しっかり乾燥
洗い終わったら、水気をよく切ることが重要です。可能であれば、布巾で拭いたり、風通しの良い場所で乾かしたりして、しっかりと乾燥させましょう。湿ったままの状態は雑菌の繁殖を招きます。
排水口も一緒に掃除
三角コーナーのすぐ近くにある排水口も、臭いの発生源となりやすい場所です。三角コーナーをきれいにしても、排水口が汚れていては効果が半減してしまいます。
三角コーナーを洗うタイミングで、排水口のゴミ受けに溜まったゴミも一緒に捨てましょう。ゴミ受け自体や排水口周りをブラシで軽くこすり洗いする習慣をつけましょう。
三角コーナーの臭い対策。おすすめ消臭方法

「毎日お手入れしてるつもりなのに、なんだか臭いが取れない…」
「もっと効果的な消臭方法はないかな?」
基本的なお手入れをしても気になる三角コーナーの臭いには、身近なアイテムを使った消臭方法をプラスしてみましょう。
重曹
弱アルカリ性で研磨作用もある重曹は、消臭剤としても非常に優秀です。生ゴミから発生する酸性の臭いを中和したり、臭いの成分を吸着したりする効果が期待できます。
粉のまま振りかける
簡単な使い方は、重曹の粉をそのまま三角コーナーの底や生ゴミの上にパラパラと振りかけることです。発生した臭いを吸着し、さらに弱アルカリ性の環境を作ることで雑菌の繁殖をある程度抑える効果も期待できます。生ゴミを入れるたびに少量ずつ振りかけると、より効果的です。
重曹水スプレー
水100mlあたり小さじ1杯程度の重曹を溶かしてスプレーボトルに入れておき、三角コーナーの内側や生ゴミにシュッと吹きかけるのも手軽な方法です。消臭効果に加え、重曹のアルカリ性が油汚れを分解するのを助ける働きもあります。
クエン酸
酸性の性質を持つクエン酸は、特に魚の生臭さ(アミン類)やアンモニア臭といったアルカリ性の臭いを中和して消臭する効果があります。
クエン酸水スプレー
水100mlあたり小さじ1/2杯程度のクエン酸を溶かしてスプレーボトルに入れます。三角コーナーの内側や生ゴミに吹きかけることで、アルカリ性の嫌な臭いを和らげることができます。
また、クエン酸には水垢を落とす効果もあるため、シンク周りの掃除にも使えて便利です。(注意:塩素系漂白剤とは絶対に混ぜないでください。)
重曹やクエン酸は、三角コーナーの消臭だけでなく、様々な場所の掃除に役立ちます。詳しくは下記の記事をチェックしてみてください。
コーヒーかす
抽出後のコーヒーかすも、実は消臭に役立つアイテムです。多孔質な構造が臭いを吸着してくれます。
コーヒーを淹れた後のかすは、そのまま使うと水分が多くカビの原因になります。そのため、必ず新聞紙などに広げて天日干しするなどして、完全に乾燥させてから使いましょう。
乾燥させたコーヒーかすを三角コーナーの底に敷いたり、生ゴミに振りかけたりすることで、臭いと湿気を吸収してくれます。
お茶がら
お茶がら(緑茶、紅茶、ほうじ茶など)にも消臭効果が期待できます。お茶に含まれるカテキンなどの成分が臭いを抑える働きをします。
乾燥させたお茶がらを三角コーナーに入れたり、生ゴミに混ぜ込んだりして使います。湿気も吸い取ってくれるので、腐敗の進行を遅らせる効果も期待できます。
新聞紙
身近にある新聞紙も、三角コーナーの臭い対策に活用できます。インクに使われている炭素成分に、臭いを吸着する効果があると言われています。
特に水分の多い生ゴミなどを捨てる際に、捨てる前に新聞紙でくるっと包んでからゴミ袋に入れると、水分が吸収され、臭いが外に漏れ出すのを軽減できます。
また、三角コーナーに新聞紙を敷いてその上に捨てるようにすれば、三角コーナー本体への汚れの付着も防げます。
酢
お酢(穀物酢やホワイトビネガーなど)も、その酸性の性質と殺菌効果から、臭い対策に利用できます。
水で2~3倍に薄めた酢水を作り、布巾に含ませて三角コーナーの内外を拭いたり、スプレーボトルに入れて吹きかけたりします。
お酢の酸がアルカリ性の臭いを中和し、殺菌効果によって雑菌の繁殖を抑え、ヌメリ予防にもつながります。お酢特有のツンとした臭いは、乾燥すれば和らぎますよ。
三角コーナーの臭い対策には便利グッズ

「もっと手軽に、効果的に臭い対策できるグッズはないかな?」
毎日のケアに加えて、便利な市販グッズを活用すれば、三角コーナーの臭い対策はさらに楽になります。
消臭スプレー。手軽にシュッと消臭
生ゴミや三角コーナー本体に直接スプレーするだけで、気になる臭いを手軽に消臭できる専用スプレーです。植物由来の天然成分で作られたものや、臭いの原因菌にアプローチする除菌効果を謳ったものなど、様々なタイプが販売されています。
キッチンの雰囲気に合うおしゃれなデザインのものも増えていますよ。
消臭剤。空間の臭いを継続的にケア
三角コーナーの近くに置いて使用するタイプの消臭剤も効果的です。ゲル状やビーズ状のものが一般的で、臭いの成分を吸着・分解してくれます。
シンク周りに置くコンパクトなタイプや、吊り下げて使えるタイプなど、設置場所に合わせて選べます。交換時期が分かりやすいものを選ぶと便利です。
蓋付きの三角コーナー。臭いをシャットアウト
三角コーナー本体を、蓋付きのものに変えるというのも非常に有効な対策です。蓋があることで、発生した生ゴミの臭いが外に漏れ出すのを物理的に防いでくれます。
また、生ゴミが見えなくなるのでキッチンがスッキリとした印象になり、臭いに寄ってくるコバエなどの虫を防ぐ効果も期待できます。
水切りネット
水気を切って臭いを抑制
三角コーナーにセットして使う水切りネットは、生ゴミの水分を効率よく切るのに役立ちます。水分が減ることで、雑菌の繁殖や腐敗のスピードを遅らせ、結果的に臭いの発生を抑えられます。
また、ネットごと生ゴミを捨てられるため、三角コーナー本体に直接生ゴミが触れにくくなり、本体の汚れも軽減できるというメリットもあります。
使い捨て三角コーナー。洗う手間から解放
「三角コーナーを洗うこと自体が面倒…」という方には、使い捨てタイプの三角コーナーがおすすめです。自立する紙製や不織布製のものがあり、生ゴミが溜まったら袋ごと口を縛ってそのまま捨てられます。洗う手間が一切かからず、常に新品同様の清潔な状態を保てるのが最大の利点です。
「三角コーナーを使わない」という選択肢も
「そもそも、三角コーナーをキッチンに置きたくないんだけど…」
そんな考えの方もいらっしゃるでしょう。三角コーナーを使わずに生ゴミを処理する方法も、もちろんあります。代表的な選択肢をいくつかご紹介します。
生ゴミ処理機
機械の力で生ゴミを処理
生ゴミを投入すると、温風で乾燥させたり、微生物の力で分解させたりして、生ゴミの量と臭いを大幅に減らすことができる電化製品です。処理後のものは、燃えるゴミとして捨てられたり、機種によっては堆肥として利用できたりします。
初期費用や設置場所、電気代がかかる点がデメリットです。ですが、ゴミ出しの回数や臭いを劇的に減らせる可能性があります。自治体によっては購入補助金が出る場合もあります。
ディスポーザー
シンク直結で粉砕処理
キッチンのシンクの排水口部分に取り付け、生ゴミを投入すると、内部の刃で細かく粉砕して、水と一緒に下水道へ流し出すシステムです。生ゴミを溜めることがなくなるため、臭いの発生源を根本からなくすことができます。
ただし、設置には専門的な工事が必要であり、自治体の下水道の処理能力やマンションの規約などによって設置が認められていない場合も多いので、導入前の確認が必須です。
コンポスト
生ゴミを資源に変える
コンポスト容器を使って、生ゴミを微生物の力で分解させ、植物の育成に役立つ堆肥を作る方法です。生ゴミの量を減らせるだけでなく、資源として活用できる環境に優しい取り組みです。
ただし、基本的には屋外(庭やベランダなど)に設置スペースが必要で、分解を促進するための適切な水分調整や空気を入れるための切り返しといった管理の手間がかかります。臭いが全く発生しないわけではない点も考慮が必要です。
まとめ
キッチンの三角コーナーは、生ゴミの一時置き場として便利ですが、少し油断するとすぐに嫌な臭いの発生源になってしまう悩ましい存在でもあります。臭いの主な原因は、生ゴミの腐敗と雑菌の繁殖にあることを理解するのが、対策の第一歩です。
臭いを効果的に防ぐには、「生ゴミを溜めずにこまめに捨てる」「三角コーナー本体を毎日洗って清潔にする」「しっかり乾燥させる」という基本的なお手入れを日々続けることが何よりも大切です。さらに、重曹やクエン酸、コーヒーかすなどを活用した消臭方法や、市販の便利グッズを取り入れることで、臭い対策はより強化できます。
あなたのライフスタイルに合った無理なく続けられる方法を見つけて、三角コーナーの嫌な臭いを撃退し、いつも清潔で気持ちの良いキッチンを実現しましょう。




