「掃除しなきゃいけないのは分かっているけど、つい後回しにしてしまう…」
「気づけば、部屋がゴミ屋敷状態…」
掃除を後回しにしてしまう癖、なかなか直せないですよね。
でも、大丈夫!後回し癖は、意識と習慣を変えることで、必ず直すことができます。
この記事では、掃除を後回しにしてしまう原因やデメリット、後回しにしないための方法、習慣化のコツ、モチベーション維持の方法などを解説します。
- 掃除を後回しにしてしまう原因とデメリット
- 掃除を後回しにしないための5つの方法
- 掃除を習慣化するための3つのコツ
- 掃除のモチベーションを維持する方法
この記事を読めば、あなたも掃除を後回しにしない自分になれるはず。
後回し癖を直して、快適な暮らしを手に入れましょう!
掃除を後回しにしてしまう…その癖、直せます

「あー、今日も掃除できなかった…また今度にしよう」
「わかっているのに、どうしても掃除を後回しにしてしまう…」
そんな風に、やるべきだと分かっていながら、ついつい掃除を先延ばしにしてしまう自分に、自己嫌悪を感じてしまうことはありませんか?
でも、安心してください。掃除を後回しにしてしまうのには、きっと何か理由があるはずです。まずは、なぜ自分が掃除を後回しにしてしまうのか、その原因を一緒に探ってみるところから始めましょう。
掃除を後回しにしてしまう原因を探る
掃除をつい後回しにしてしまう理由は、本当に人それぞれです。
面倒くさい
多くの人が感じるのは、やはり「面倒くさい」という気持ちかもしれません。掃除は、準備から片付けまで、意外と手間や時間がかかる作業が多いですから、始める前から億劫に感じてしまうのも無理はありません。
「掃除がめんどくさい」と感じる方は、下記の記事で紹介されている便利グッズを活用するのも効果的です。
疲れている
また、日々の仕事や家事、育児などで「疲れている」時も、なかなか掃除をする気力は湧いてきませんよね。「休日はゆっくり休みたい」「今はとにかく疲れているから無理」と感じるのは自然なことです。
時間がない
単純に「時間がない」という方も多いでしょう。やるべきこと、やりたいことに追われる忙しい毎日の中で、掃除に割ける時間を見つけること自体が難しい、という状況もあると思います。
他にやりたいことがある
掃除よりも「他にやりたいことがある」場合も、掃除の優先順位は自然と下がってしまいます。限られた自由時間を、自分の趣味や好きなこと、友人との時間などに使いたいと思うのは当然のことです。
完璧主義
少し意外かもしれませんが、「完璧主義」であることも、後回しの原因になり得ます。「やるなら徹底的にキレイにしないと気が済まない」と思うあまり、掃除全体のハードルが上がりすぎてしまい、結局手をつけるのが億劫になってしまうのです。
どこから手をつけていいか分からない
部屋が散らかりすぎていたり、汚れが溜まりすぎていたりすると、「どこから手をつけていいか分からない」と途方に暮れてしまい、思考が停止して行動に移せなくなる、というケースもあります。
汚れていることに慣れてしまった
そして、少し怖いのが「汚れていることに慣れてしまった」状態です。最初は気になっていたはずの汚れや散らかりも、見慣れてしまうと、それが当たり前の風景になってしまい、掃除をする必要性を感じにくくなってしまうのです。
後回しにするデメリットを知る
「まあ、少しくらい掃除しなくても大丈夫でしょ」と軽く考えてしまいがちですが、掃除を後回しにし続けることには、実は様々なデメリットが潜んでいます。
部屋がどんどん汚くなる
当然のことながら、掃除をしなければ部屋はどんどん汚くなっていきます。ホコリは積もり、汚れはこびりつき、物は散らかり放題…。そうなると、いざ掃除をしようと思った時には、さらに時間も手間もかかる大変な作業になってしまいます。
健康に悪影響を及ぼす
また、汚れた部屋は健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。ホコリやハウスダスト、湿気によるカビ、ダニなどは、アレルギーや喘息といった呼吸器系の疾患を引き起こしたり、悪化させたりする原因になり得ます。
ストレスが溜まる
精神的な面でも、汚れた部屋で過ごすことは良い影響を与えません。ごちゃごちゃした空間は、無意識のうちに気分を落ち込ませ、イライラや集中力の低下を招き、ストレスの原因となることがあります。
自己肯定感が下がる
さらに「掃除もちゃんとできない自分はダメだ…」というように、自己肯定感が下がってしまうことも少なくありません。部屋の状態が、自分の心の状態や自己評価にまで影響してしまうのです。
急な来客に対応できない
そして、現実的な問題として、部屋が汚いと急な来客に慌ててしまったり、そもそも人を家に招くことをためらってしまったりすることもあるでしょう。
後回し癖が加速する
最も厄介なのは、一度後回しにすると、「また今度でいいか」「もう少し後でも大丈夫」という気持ちが生まれやすくなり、後回しにする癖がどんどん強化されてしまう、という悪循環に陥りやすいことです。
掃除を後回しにしない! 5つの方法

「後回し癖を直したいけど、具体的にどうすればいいの?」
掃除をつい先延ばしにしてしまう癖を克服するための、具体的な5つの方法をご紹介します。
方法1:目標を小さく設定する
掃除を後回しにしてしまう大きな原因の一つは、「掃除=大変なこと」と思い込んでいることです。
「家全体をピカピカにしなきゃ!」と最初から大きな目標を掲げてしまうと、そのハードルの高さに圧倒されて、結局手をつける気力を失ってしまいがちです。
そこで大切なのが、まず目標をうんと小さく設定すること。
「今日は、机の上だけ片付けよう」「今日は、キッチンのシンクだけ磨いてみよう」「とりあえず、溜まっているゴミを捨てるだけでもやろう」といった具合に、「これくらいなら、まあできるかな」と思えるレベルまで、目標のハードルをぐっと下げてみましょう。
具体例
例えば、「床に脱ぎっぱなしになっている服を洗濯カゴに入れる」「洗面所の鏡についた水滴をサッと拭く」「玄関に出しっぱなしの靴を一足だけ靴箱にしまう」など、本当にちょっとしたこと。
「5分もかからずに終わりそうだな」と思えるような具体的な行動を、最初の目標に設定するのがおすすめです。小さな成功体験を積み重ねることが、次への意欲につながります。
方法2:掃除のスケジュールを立てる
「時間があったらやろう」と思っていると、いつまで経ってもその「時間」はやってこないものです。
掃除を後回しにしないためには、他の大切な予定と同じように、掃除をする時間や場所をあらかじめスケジュールに組み込んでしまうのが効果的です。「毎週土曜日の午前10時から30分間はリビングの掃除」といったように、曜日や時間を具体的に決めてしまうのです。
具体例
「毎週土曜日の10時から15分間だけ、リビングの床に掃除機をかける」「毎週水曜日の夜、お風呂に入る前にトイレ掃除をする」といった形で、具体的なスケジュールを手帳やカレンダーに書き込んでみましょう。
スマートフォンのリマインダー機能を使って、掃除の時間になったら通知が来るように設定するのも、うっかり忘れてしまうのを防ぐのに役立ちます。もし家族と一緒に住んでいるなら、掃除のスケジュールを共有し、「この時間はパパがお風呂掃除」「この時間は子供が自分の部屋の片付け」といったように、協力して取り組む体制を作るのも良い方法です。
予定として組み込むことで、「やらなきゃ」という意識が高まり、習慣化しやすくなります。
短時間で効率的に掃除を終わらせるテクニックは、下記の記事で詳しく解説しています。
方法3:掃除の「見える化」
自分がやるべき掃除の内容や、どれだけ進んだのかが具体的に目に見えると、モチベーションを維持しやすくなります。そこでおすすめなのが、掃除の「見える化」、特にチェックリストの活用です。
まず、掃除したい場所や、具体的にどんな作業をするのかをリストアップして、簡単なチェックリストを作成します。例えば、「リビングの床に掃除機をかける」「キッチンのコンロ周りを拭く」「お風呂のカビ取りをする」といった項目です。そして、実際にその掃除が終わったら、リストの該当項目にチェックを入れていきます。
具体例
チェックリストの項目は、「リビングの床」「キッチンの換気扇」「お風呂のカビ取り」「トイレの便器磨き」「窓拭き」など、自分が気になる場所や掃除内容を具体的に書き出しましょう。
チェックリストにチェックマークが増えていくのを目にすることで、「これだけできた!」という達成感を視覚的に感じることができます。この達成感が、「よし、次も頑張ろう!」という前向きな気持ちを引き出し、掃除を続けるための力になってくれるのです。
冷蔵庫や壁など、目につきやすい場所にリストを貼っておくのも良いでしょう。
方法4:ご褒美を用意する
「面倒なことを乗り越えたら、嬉しいことが待っている!」というのは、行動を起こすための強力な動機付けになります。掃除を後回しにしないために、掃除が終わった後に自分へのご褒美を用意しておく、というのも非常に効果的な方法です。
大切なのは、自分が本当に「嬉しい!」「楽しみ!」と感じられるものをご褒美に設定すること。
「掃除が終わったら、大好きなカフェの美味しいケーキを食べに行こう」「今週の掃除を全部終えたら、週末は一日中好きな映画を観て過ごそう」「お風呂掃除を頑張ったら、ちょっと贅沢な入浴剤を入れてゆっくりバスタイムを楽しもう」など、具体的な楽しみを思い描くことで、面倒な掃除に取り組む意欲が湧いてきます。
具体例
「今日はこの場所の掃除が終わったら、好きなドラマを1話見る」「今週の掃除目標を達成できたら、欲しかったあの本を買う」といったように、「○○をしたら、△△をする(または手に入れる)」という形で、具体的なご褒美を設定しましょう。ご褒美の存在が、億劫な気持ちを乗り越え、掃除に向かうためのエネルギーを与えてくれます。
方法5:完璧を求めない
意外かもしれませんが、「完璧にやらなきゃ!」という気持ちが強い人ほど、掃除を後回しにしてしまう傾向があります。完璧を目指すあまり、掃除のハードルが自分の中でどんどん上がってしまい、「全部できないなら、まだやらなくていいや…」と、始める前から諦めてしまうのです。
後回し癖を克服するためには、この完璧主義を手放し、「100点満点じゃなくていい。まあ、8割くらいキレイになれば十分!」という、ゆるい気持ちを持つことが大切です。無理なく続けられるレベルまで、自分の中の合格ラインを下げてみましょう。
具体例
例えば、「毎日掃除機をかけるのが理想だけど、今日は床の目立つホコリが取れていればOKにしよう」「キッチンの掃除も、今日はシンクがピカッと磨けていれば合格!」といった具合に、その日の目標達成の基準を、あえて低めに設定するのです。
完璧を目指さないことで、掃除に取りかかる際の心理的なプレッシャーが軽くなり、「まあ、これくらいならやってみるか」と、気軽な気持ちで始められるようになります。この「気軽に始められる」感覚が、後回し癖を断ち切るための重要な一歩となるのです。
掃除を習慣化するための3つのコツ

「後回しにしない方法も分かったけど、それを続けるのが難しいんだよね…」
掃除を一時的に頑張ることはできても、それを「習慣」として定着させるのは、また別の難しさがあります。ここでは、掃除を無理なく、そして自然と続けられるようになるための、習慣化のコツを3つご紹介します。
コツ1:「ついで掃除」を取り入れる
掃除を習慣化するための最も効果的で簡単な方法の一つが、この「ついで掃除」です。これは、日常生活の決まった動作、例えば歯磨きやトイレの後、料理中などに、ほんの少しだけ掃除の動きをプラスするという考え方。「掃除のための時間」をわざわざ作る必要がないため、忙しい人や面倒くさがりの人でも、負担なく取り入れやすいのが最大のメリットです。汚れが大きく溜まる前にこまめに対処できるので、結果的に本格的な掃除の手間も減らせます。
具体例
例えば、「歯磨きをしながら、飛び散った水滴を洗面台のそばに置いてあるクロスでサッと拭く」「トイレを使った後、立ち上がる前にトイレットペーパーで便座を軽く一拭きする」といった、本当に5秒程度で終わるような簡単なアクションで構いません。毎日の生活の中に、このような小さな「ついで掃除」をいくつか組み込んでみましょう。ちりも積もれば山となる、で、驚くほどキレイな状態をキープしやすくなりますよ。
コツ2:毎日5分だけ掃除する
「毎日掃除するなんて無理!」と思ってしまうかもしれませんが、「毎日、たった5分だけ」ならどうでしょうか? 毎日完璧を目指すのではなく、ほんの短い時間でも良いので、掃除をする時間を意識的に設ける、というのも習慣化のための有効なコツです。「5分だけ」と決めてしまえば、心理的な負担も少なく、比較的楽に継続することができます。
具体例
例えば、「朝起きて顔を洗ったついでに、洗面台周りを5分だけ掃除する」「夜、歯磨きをした後に、リビングの床を5分だけフロアモップで拭く」といったように、1日の生活リズムの中に「5分間の掃除タイム」を組み込んでみましょう。タイマーをセットして、時間になったらキリが悪くてもやめてOK、というルールにするのがポイントです。「5分だけなら…」と、軽い気持ちで始められ、それを毎日繰り返すことで、掃除が自然な日課になっていくはずです。
コツ3:掃除を楽しい時間に変える
掃除を「やらなければならない面倒なこと」ではなく、「ちょっと楽しい時間」あるいは「リフレッシュできる時間」に変えてしまう、という発想の転換も、習慣化にはとても効果的です。自分が心地よい、気分が上がるような要素を掃除に取り入れてみましょう。
具体例
例えば、「ノリの良い好きな音楽を大音量でかけながら、ライブ気分で掃除をする」「自分が好きな香りの洗剤や柔軟剤を使って、良い香りに包まれながら洗濯や拭き掃除をする」「掃除の時間には、お気に入りのアロマを焚いてリラックス効果を高める」「見た目もおしゃれで使い心地の良い、お気に入りの掃除道具を揃えて、使うたびに気分を上げる」など、五感に訴える工夫をするのがおすすめです。掃除の時間が少しでも楽しみになれば、面倒くさいという気持ちも薄れ、前向きな気持ちで続けやすくなりますよ。
掃除のモチベーションを維持する方法

「習慣化のコツは分かったけど、やっぱり時々やる気がなくなっちゃう…」そんな時のために、掃除へのモチベーションを維持するための方法も知っておくと心強いですよね。
SNSで仲間とつながる
一人で頑張っていると、どうしても孤独を感じたり、やる気が途切れてしまったりすることがあります。そんな時は、SNSなどを活用して、同じように掃除を頑張っている「掃除仲間」と繋がってみるのも良い方法です。
ハッシュタグ検索
インスタグラムやX(旧Twitter)などで、「#掃除記録」「#一日一掃除」「#片付け」「#丁寧な暮らし」といったハッシュタグを検索してみると、たくさんの人が掃除の様子や成果を発信しています。他の人の投稿を見るだけでも刺激になりますよ。
掃除アカウト
思い切って自分自身で掃除専用のアカウントを作り、日々の掃除の様子やビフォーアフターなどを記録として投稿してみるのもおすすめです。誰かに見られている(かもしれない)という意識が良いプレッシャーになったり、他のユーザーからの「いいね!」やコメントが励みになったりします。
オンラインコミュニティ
掃除や片付けに関するオンラインサロンやコミュニティに参加してみるのも良いでしょう。同じ目標を持つ仲間と情報交換をしたり、励まし合ったりすることで、モチベーションを高く保ちやすくなります。
プロの掃除動画を見る
YouTubeなどの動画サイトには、プロの清掃業者の方や、掃除が得意な「掃除の達人」たちが、様々な掃除テクニックやアイデアを発信している動画がたくさんあります。これらを参考にすることで、掃除へのモチベーションを高めることができます。
ビフォーアフター動画
驚くほど汚れていた場所が、プロの技で劇的にピカピカになる様子を見ると、「すごい!」「自分もこんな風にキレイにしたい!」という気持ちが刺激され、掃除への意欲が湧いてくることがあります。
掃除テクニック動画
自分では知らなかった効率的な掃除の方法や、便利な道具の使い方などを学ぶことができます。「なるほど、こうすればもっと楽にキレイになるのか!」という発見があると、実際に試してみたくなり、掃除への興味関心が高まります。
このように、外部からの刺激を上手に活用することも、モチベーションを維持するための有効な手段です。自分に合った方法で、楽しみながら掃除と向き合っていけると良いですね。
まとめ。掃除を後回しにしない自分になる
「掃除、また後回しにしちゃった…」そんな風に自分を責めてしまうことは、誰にだって経験があるかもしれません。掃除をつい先延ばしにしてしまう癖は、決してあなただけが抱える特別な問題ではありません。
しかし、大切なのは、その癖は決して直せないものではないということです。
この記事でご紹介してきたように、なぜ自分が後回しにしてしまうのか原因を知り、デメリットを理解した上で、ほんの少し意識を変え、日々の習慣を見直していくことで、必ず変えていくことができます。
目標を小さく設定することから始め、スケジュールに組み込み、チェックリストで達成感を味わい、時にはご褒美で自分を励ます。完璧を求めず、「ついで掃除」や「5分だけ掃除」でハードルを下げ、楽しみながら習慣化していく。モチベーションが下がったら、SNSで仲間を探したり、プロの動画を参考にしたりするのも良いでしょう。
これらの方法の中から、今のあなたにできそうなことを、ぜひ一つでも良いので、今日から試してみてください。「やらなきゃ」というプレッシャーではなく、「これならできるかも」という軽い気持ちで始めることが、長続きの秘訣です。
掃除を後回しにしない自分になることは、単に部屋がきれいになるだけでなく、日々のストレスが減り、心にゆとりが生まれ、自己肯定感が高まることにも繋がります。
後回し癖から卒業し、心身ともに健やかで快適な暮らしを、あなた自身の力で手に入れていきましょう!




