キッチンの理想的な掃除頻度とは?毎日簡単にできるキレイを保つコツ

掃除の疑問のいろは

「キッチンは毎日使う場所だから、いつも清潔にしておきたいけど…」
「毎日、完璧な掃除をするのは大変…」
「でも、汚れを溜め込むと、もっと大変なことになるし…」

キッチンの掃除頻度って、悩みますよね。
毎日、ピカピカにするのが理想だけど、時間も手間もかかるし、なかなか難しい…。

この記事では、キッチンの理想的な掃除頻度と、毎日簡単にできるキレイを保つコツを解説します。

この記事でわかること
  • キッチンの場所別の理想的な掃除頻度
  • 毎日5分でできる、キッチンをキレイに保つ簡単習慣
  • 週末15分でできる、ちょっと丁寧なキッチン掃除
  • キッチン掃除の時短テクニック

この記事を読めば、あなたも無理なくキッチンのキレイをキープできるようになるはず。

毎日のちょっとした心がけで、快適なキッチンを手に入れましょう!

キッチンの場所別!理想の掃除頻度

「キッチンの掃除って、どこをどれくらいの頻度でやるのがベストなの?」
「毎日やるべき場所と、たまにで良い場所が知りたい!」

毎日使うキッチンは、家の中でも特に汚れやすい場所の一つ。でも、どこもかしこも毎日ピカピカにするのは大変ですよね。ここでは、キッチンの場所別に、汚れの種類や頻度を考慮した、理想的なお掃除頻度の目安をご紹介します。

毎日:シンク、排水口、コンロ周り、調理台

  • シンク
  • 排水口
  • コンロ周り
  • 調理台

一日の終わりにリセットしたいのが、毎日必ず使うこれらの場所。

調理や後片付けで必ず汚れるため、その日の汚れはその日のうちに落としてしまうのが、キレイを保つ一番の近道であり理想です。

シンク

食器を洗い終わったら、その流れでシンク全体もスポンジでサッと洗いましょう。最後に乾いた布などで水滴を拭き取っておくと、面倒な水垢の発生を防ぐことができておすすめです。

排水口

シンク掃除のついでに排水口のゴミ受けに溜まった生ゴミを捨て、ネットなどを交換します。排水口周りもブラシで軽くこすっておけば、ヌメリや嫌な臭いの発生を効果的に抑えられます。

コンロ周り

調理中にコンロ周りに飛び散った油や調味料は、時間が経つほど固まって落としにくくなります。調理が終わったら、まだ汚れが新しいうちに、布巾やキッチンペーパーなどでサッと拭き取る習慣をつけましょう。

調理台

食材を扱ったり、盛り付けをしたりする調理台(ワークトップ)は、衛生的に保ちたい場所。調理が終わったら、食材のカスや調味料などをきれいに拭き取りましょう。アルコールスプレーなどで除菌拭きしておくと、さらに安心です。

週1回:換気扇フィルター、コンロの五徳、グリル

  • 換気扇フィルター
  • コンロの五徳
  • グリル

毎日の掃除に加えて、週に一度は、少しだけ手間のかかる場所の汚れをリセットしましょう。油汚れや焦げ付きが固まってしまう前に手入れするのがポイントです。

換気扇フィルター

換気扇のフィルターは油汚れが溜まりやすい部分です。週に一度は取り外して、中性洗剤やセスキ炭酸ソーダなどを溶かしたぬるま湯で洗いましょう。フィルターのタイプによっては、浸け置き洗いをすると汚れが落ちやすくなります。

換気扇の掃除については、下記の記事で詳しく解説しています。

コンロの五徳

コンロの五徳(鍋などを置く部分)も、吹きこぼれや油はねで汚れやすい箇所です。取り外して、中性洗剤で洗いましょう。もし焦げ付きが気になる場合は、重曹に少量の水を加えて作ったペーストを塗りつけ、少し置いてからこすると落ちやすくなります。

グリル

魚焼きグリルを使用している場合は、週に一度、網や受け皿を取り外して洗いましょう。油汚れや焦げ付きには、食器用洗剤やセスキ炭酸ソーダなどが有効です。焦げ付きがひどい場合は、重曹ペーストを試したり、グリル専用のクリーナーを使ったりするのも良いでしょう。

月1回:換気扇全体、冷蔵庫の中、食器棚

  • 換気扇全体
  • 冷蔵庫の中
  • 食器棚

月に一度は、普段なかなか掃除できない、少し大掛かりな場所の掃除に取り組みましょう。

換気扇全体

週一のフィルター掃除に加え、月に一度は換気扇のカバーや、取り外せるならファン(プロペラファンなど)も外して油汚れをしっかりと洗いましょう。

ただし、シロッコファンなど、分解・清掃が難しいタイプの場合は、無理をせずプロのクリーニング業者に依頼することをおすすめします。

冷蔵庫の中

冷蔵庫の中身を一度全て取り出し、棚板やドアポケット、壁面などを、水拭きまたはアルコール除菌スプレーなどを使って拭き上げましょう。

この機会に、賞味期限切れの食品や使わなくなった調味料などを整理・処分すると、庫内がスッキリして食品ロスも防げます。

食器棚

食器棚も月に一度は中身を出し、棚板を拭き掃除しましょう。ホコリを取り除くだけでなく、使っていない食器や欠けた食器などを見直して処分したり、普段よく使う食器を取り出しやすいように配置を見直したりする良い機会にもなります。

年1回:換気扇の分解洗浄(プロに依頼)

  • 年に一度はプロによる換気扇の分解洗浄がおすすめ
  • 自分では難しい内部の油汚れを徹底除去

家庭での掃除ではなかなか難しいのが、換気扇の内部、特にシロッコファンなどにこびりついた頑固な油汚れです。

年に一度を目安に、専門のクリーニング業者に換気扇の分解洗浄を依頼することをおすすめします。プロは専用の洗剤や道具を使って、普段手が届かない内部の部品まで分解し、油汚れを徹底的に除去してくれます。これにより、換気効率が回復し、キッチン全体の空気環境も改善されます。

毎日5分でOK!キッチンをキレイに保つ簡単習慣

「毎日キッチン全体をピカピカにするのは正直キツイ…」

そうですよね。毎日完璧な掃除を目指すのは大変です。

でも、ほんの少しの簡単な習慣を毎日続けるだけで、キッチンを驚くほどキレイに保つことができるんです。

「ついで掃除」を心がける。日常動作にプラスα

  • 食器洗いと一緒にシンクも洗う
  • 調理の待ち時間にサッと拭く
  • 何かの「ついで」に掃除をプラスする

「掃除のための時間」をわざわざ作らなくても、何かをしている「ついで」にサッと掃除をする習慣を取り入れましょう。これが「ついで掃除」です。

例えば、食器を洗い終わったその流れで、スポンジに洗剤を少し足してシンク全体も軽くこすり洗いする。やかんでお湯を沸かしている数分の間に、コンロ周りに飛び散った汚れを拭き取る。ほんの少しの「ついで」を意識するだけで、汚れが溜まるのを防ぎ、日々の掃除が格段に楽になります。

調理後すぐに拭き掃除

  • 油汚れや調味料は固まる前に拭く

調理中にコンロ周りや壁、調理台に飛び散ってしまった油や調味料。これは「後でやろう」と思わず、調理が終わったらすぐに拭き取ることを徹底しましょう。

汚れは時間が経てば経つほど、落ちにくく頑固になってしまいます。「すぐ拭く」がキレイなキッチンを保つ鉄則です。

排水口のゴミは毎日捨てる

  • ゴミ受けの生ゴミはその日のうちに処理

シンクの排水口にあるゴミ受けネットなどに溜まった生ゴミは、一日の終わりに必ず捨てるようにしましょう。生ゴミを放置すると、雑菌が繁殖し、ヌメリや嫌な臭いの大きな原因となります。

毎日捨てるだけで、排水口周りの清潔さが格段に変わります。

シンクの水滴を拭き取る

  • 水垢防止のため、使用後は水気を拭く

シンクを使い終わったら、最後に乾いた布やマイクロファイバークロスなどで、シンク内の水滴をサッと拭き取る習慣をつけましょう。

水道水に含まれるミネラル分が原因で発生する白い水垢は、水滴が乾く過程でできてしまいます。水滴を残さないようにするだけで、面倒な水垢掃除の手間を大幅に減らせます。

シンクの水垢や排水口のヌメリ対策については、下記の記事を参考にしてください。

換気扇をしっかり回す

  • 調理中は必ず換気扇ON
  • 調理後もしばらく回して油煙・水蒸気を排出

調理中は、目に見えなくても油を含んだ煙(油煙)や水蒸気がたくさん発生しています。これらが壁や換気扇に付着するのを少しでも減らすために、調理を始めたら必ず換気扇を回しましょう。

そして、調理が終わった後もすぐに止めず、5分~10分程度回し続けておくと、室内に残った油煙などを効率よく排出できます。

物の定位置を決める

  • 調味料や調理器具などの置き場所を決める

キッチンには調味料、調理器具、食器など、たくさんの物があります。一つ一つに「定位置」を決めて、使ったら必ず元の場所に戻す習慣をつけましょう。

物が散らかっていると、掃除がしにくいだけでなく、調理の効率も悪くなってしまいます。常に物が整理整頓されている状態を保つことが、掃除しやすいキッチンの基本です。

週末15分でOK!ちょっと丁寧なキッチン掃除

「平日はなかなか時間が取れないけど、週末くらいはもう少しキッチンをきれいにしたい…でも、長時間はかけたくない!」

そんなあなあたにおすすめなのが、週末にたった15分だけ時間を作って行う「ちょっと丁寧」なキッチン掃除です。普段の掃除にプラスして、以下のポイントに絞ってケアするだけでも、キッチンの清潔度がぐっとアップしますよ。

シンクを磨く

  • 水垢やくすみを落としてピカピカに
  • クレンザーや重曹を活用

毎日の掃除では落としきれないシンクの水垢やくすみ。週末は、メラミンスポンジや、クリームクレンザー、あるいは重曹ペーストなどを使って、シンク全体を丁寧に磨き上げてみましょう。

蛇口周りも忘れずに。シンクがピカピカに輝くだけで、キッチン全体の印象が明るくなります。

コンロ周りを念入りに掃除

  • 五徳などの部品を取り外して洗浄
  • 油汚れや焦げ付きをリセット
  • セスキ炭酸ソーダや重曹が有効

毎日拭いていても、コンロ周りには油汚れや焦げ付きが少しずつ蓄積しがちです。週末は、五徳やバーナーキャップなど、取り外せる部品を外して、中性洗剤やセスキ炭酸ソーダ、重曹などを使って丁寧に洗いましょう。

天板の頑固な汚れも、洗剤をつけたキッチンペーパーでパックするなどして、しっかり落とします。

換気扇フィルターを洗う

  • 週1回ペースでフィルター洗浄
  • 油汚れを除去し、換気効率を維持

換気扇のフィルターは、油汚れで目詰まりしやすい部分です。

週末の掃除ルーティンとして、フィルターを取り外して洗いましょう。中性洗剤やセスキ炭酸ソーダなどを溶かしたお湯に浸け置きすると、油汚れが緩んで落としやすくなります。

きれいなフィルターは換気効率を保つためにも重要です。

床を拭く

  • 床のベタつきや目に見えない汚れを除去
  • 水拭きまたは専用クリーナーで拭き上げ

キッチンの床は、調理中の油はねや水滴、食材カスなどで意外と汚れています。週末の仕上げに、掃除機をかけた後、水拭きやキッチン用床クリーナーを使って床全体を拭き上げましょう。

床のベタつきがなくなり、足元からさっぱりとした清潔感が得られます。

キッチン掃除の時短テクニック

「もっと効率よく、サッとキッチン掃除を終わらせたい!」

そんな願いを叶える、キッチン掃除の時間を短縮するためのテクニックをご紹介します。賢く洗剤や道具を選び、使うことで、掃除はもっと楽になりますよ。

汚れの種類に合った洗剤を使う

キッチンの汚れは、油汚れ(酸性)、水垢(アルカリ性)、焦げ付きなど様々。やみくもに洗剤を使っても落ちにくいことがあります。汚れの性質に合わせて適切な洗剤を選ぶことが、ゴシゴシこする時間を減らし、時短につながる鍵です。

例えば、ギトギトの油汚れにはアルカリ性のセスキ炭酸ソーダや重曹、白いカリカリの水垢には酸性のクエン酸、鍋などの焦げ付きには重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的です。

便利な掃除グッズを活用する

掃除の手間を減らしてくれる便利なグッズも積極的に活用しましょう。

水だけで汚れを落とせるメラミンスポンジは、シンク磨きなどに便利。

吸水性が高く拭き取りやすいマイクロファイバークロスは、仕上げの拭き上げに最適で、繰り返し使えて経済的です。

サッと拭いて捨てられる使い捨てシートは、コンロ周りの軽い油汚れなどに手軽。また、力を入れずに汚れを落とせる電動ブラシなども、頑固な汚れと戦う時間を短縮してくれます。

重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダを使いこなす

環境に優しく、食品を扱うキッチンでも安心して使いやすい重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ。これらは様々な汚れに対応できる万能選手です。

重曹は研磨や消臭、油汚れに。クエン酸は水垢や石鹸カスに。セスキ炭酸ソーダは重曹よりアルカリ性が強く、油汚れや焦げ付きにより効果的です。

それぞれの特性を理解して使い分けることで、多くの市販洗剤に頼らなくても、効率よくキッチン掃除を進めることができます。

まとめ

毎日使うキッチンだからこそ、いつも清潔にしておきたいものですが、完璧を目指しすぎると疲れてしまいますよね。

大切なのは、無理なく続けられること。

今回ご紹介したように、「毎日5分」の簡単な習慣(ついで掃除、すぐ拭く、など)を基本とし、週末に「15分」だけ少し丁寧な掃除(シンク磨き、コンロ周り、フィルターなど)をプラスする。そして、汚れに合った洗剤を選んだり、便利なグッズを使ったりする「時短テクニック」を取り入れる。

ちょっとした心がけと工夫で、キッチン掃除の負担はぐっと軽くなり、いつでも気持ちよく使えるキレイな状態をキープできるはずです。

ぜひ、あなたに合ったやり方を見つけて、快適なキッチンで毎日の料理や食事を楽しんでくださいね!